利用案内
来館による閲覧および閲覧室の利用

当館における閲覧サービス及び閲覧室は、国籍・性別を問わず18歳以上の方すべてに無償でご利用頂けます。利用にあたっては、初回ご来館時に来館者証を作成する必要があります。来館者証は、ご来館時に来館登録申請書をご記入頂き、身分証明書とともにご提示頂くことで、簡単に作成することができます。
閲覧室では、文書による紙資料および電子資料両方の閲覧が可能です。閲覧および調査研究に際しては、必要に応じて文書館職員による指導を受けることができます。閲覧サービス及び閲覧室の利用は、当館の受付または当館公式サイトより申し込むことができます。各サービスは、平日月曜日から土曜日までご利用頂けます。1回の閲覧にあたって利用可能な資料は、最大6点までです。なお、閲覧申請があった資料は、利用者の希望に基づき最大10日間書庫に保管されます。

当館公式サイトからの閲覧サービス・閲覧室利用希望は、以下の手順をご覧ください。
1 -www.archiviodistatonapoli.it (本ホームページ)にアクセスし、”来館予約”を選択します。希望の日時を選択の上、利用者情報およびメールアドレスを入力して送信します。
2 – 申請が完了すると、申請書類とともに申請内容の確認メールが送信されます。
3 – メールに添付されている申請書類に閲覧を希望する資料番号を正しく記載し、 asna.richiestedoc@gmail.com に送信してください。

2023年3月1日より、閲覧申請があった資料の出納・閲覧可能時間は以下の時間帯に変更になります。

平日(月曜日〜金曜日)

– 8時30分以降の閲覧を希望する場合 前日の14時〜18時30分までに申請書を提出
– 10時以降の閲覧を希望する場合:* 前日の18時30分〜当日の8時30分までに申請書を提出
– 12時以降の閲覧を希望する場合: 当日の8時30分〜10時30分までに申請書を提出 
– 14時30分以降の閲覧を希望する場合 当日の10時30分〜14時までに申請書を提出

土曜日

– 8時30分以降の閲覧を希望する場合: 金曜日の14時〜18時30分までに申請書を提出
– 10時30分以降の閲覧を希望する場合: 金曜日の18時30分〜当日の9時までに申請書を提出

 

* ※上記は、土曜日の9時〜月曜日の8時30分までに送付された申請内容にも適応されます。
なお、1回の閲覧サービスに利用可能な資料点数は6点までです。

オンラインによる閲覧サービスの利用

当館の資料情報、データバンクおよびデジタル化資料は、当館公式サイトからご利用頂けます。また、”as-na@cultura.gov.it” 宛にメールを送信頂くことで当館職員より資料の閲覧および調査研究にあたって役に立つ情報およびガイダンスをご提供します。

以下資料の閲覧申請は、次の情報をご提供頂くことで当館職員による詳細な助言が可能です:
– 1853年〜1910年におけるナポリ市内・県内の兵士に関する個人情報 – 兵士の氏名、出生地および生年月日
– 1842年〜1946年におけるナポリ市内・県内の兵士の採用に関する情報 – 採用年度、出生地および生年月日。なお、ナポリ市内で生まれた兵士に関する情報は、出生地について詳細な地区までご提示頂く必要があります。

また、1809年〜1865年におけるナポリ市内・県内の国民の出生記録や婚姻届・離婚届、死亡届等は、こちらのリンクからご利用頂けます。 link

複写サービス

資料の複写サービスは、以下の規則ならびに手順によって受け付けています。

  • 来館者の携帯電話、タブレット、スマートフォンを使用した来館者本人または代理人による複写であること(複写の利用範囲が個人や学習等での利用に限られる場合、費用負担は発生しない)。
  • 複写サービスの利用手順は、以下の通り:
  1. 利用申込書に必要情報を記載し、Wordファイル等の編集可能なフォーマットで
    ”as-na@cultura.gov.it” に送信する。
  2. 当館より申込メールアドレス宛に送信される複写サービス利用料の案内を受領する。※本メールは、申込受付から10営業日以内に送信されます。
  3. 複写サービス利用料の案内に署名し、サービス料支払い時の領収書を添付した上で、再度 ”as-na@cultura.gov.it” に返信する。 ※複写サービス利用料の支払い方法は、銀行振込または郵便局での支払いに限られます。
  4. “apecargo@cultura.gov.it” より確認の案内を受領する。

原本の複写を希望する場合、1972年大統領令第642号および2007年アーカイブズ総局令第12号の定めに基づき、申請書に切手および収入印紙を貼り付ける必要があります。
また、全保存資料およびシリーズやフォンド単位での複写、複写後の公開にあたっては、アーカイブズ総局法第39号により、契約に基づいた特別な許可を得る必要があります。

なお、以下に該当する資料の複写は禁止されています:

  1. 極めて貴重な資料価値が認められるもの、または損傷の恐れがあるもの。
  2. 2004年立法令第42号第122条〜第127条に基づき、自由な閲覧に制限のあるもの。
  3. イラスト、写真資料(2017年9月29日公布・アーカイブズ総局令に基づく)。
  4. 2004年立法令第42号第108条および2017年9月29日公布・アーカイブズ総局令に基づき、すでに当館によってデジタル形式で複製され、保存上の理由から閲覧が制限されているもの。この場合、文書館は複写希望者に対して機関によって複製された資料を提供することができる。

印刷部数2,000部未満で、定価77ユーロ以下の出版物に複写資料を掲載する場合、出版物に以下の旨を掲載することで出版が認められます:

  • 資料番号が明確に示されていること。
  • 文化省により資料が提供された旨を掲載すること。

また、該当資料の紙あるいはデジタルフォーマットでのコピーおよびその複製を郵送することが義務付けられています。

国立古文書学校について
古文書と外交

当館の古文書学校は、1811年、王国文書館の専門家を育成することを目的に設立されました。長い時間を経て、今日では、アーカイブズ学の学びを深めたいと考えているすべての人々に開かれています。本学では、開校以来の長い伝統に則り、当館で保管されている資料を最大限に活用しながら、極めて専門性の高い知見をもつ人材の育成に取り組みます。本学で開講される講義の中には、さまざまな研究活動や理解を深めるためのセミナーが用意されています。

2021年10月1日付・第241号大統領令をもって、本学はアーカイブズ学における専門教育を行う2年制の大学院(マスター)となりました。これにより、アーキビストを目指す方に限らず、地方自治体・行政に従事している方にとっても、改めて文書管理等を学ぶ機会としてご入学頂けます。

2020年 – 2022年入学者の合否結果
2022年 – 2024年入学者の入学要項  – ??? –  ???
2022年 – 2024年教育課程における講師募集要項

入学資格
本学に入学するにあたっては、専門職学位、修士号、または1999年11月3日付大学・研究省令第509号以前の規定に基づいて授与された学位を取得していることが求められます。
さらに、志願者は入学試験を通じて、基本的なアーカイブズ学・歴史学ならびにラテン語(中世ラテン語の翻訳による)の基礎的な知見を証明する必要があります。
入学試験の過去実績・過去問題(2017 – 2019、2019 – 2021)は、こちらからダウンロードすることができます。
(2017/2019 e 2019/2021).
指導科目
    • アーカイブズ学概論
    • アーカイブズ学実践
    • 中・近・現代文書の批評論
    • イタリア統一前後の文書館史
    • 公法における官庁会計の基礎知識
    • デジタルアーカイブズにおけるシステム
    • 文書館における利用者サービスの立案と構造
    • 文書形式学
    • ラテン語古文書学
    • 現代の文書における文書形式学
    • 中近代における法学および南イタリアにおけるイタリア統一以前の政治史
    • 画像、口述、音声資料の取扱について
    • レコードマネジメントの理論と方法論
    • 紙資料における保全・修復の原則と資料保存論
    • イタリア統一前または統一以前の南イタリアにおける歴史および基礎知識 *補助科目
    • 資料を活用したコミュニケーション論と機関サイトの構築
授業参加と最終試験について
各科目の試験の受験資格を得るためには、科目ごとの出席率が80%以上を満たしていなければなりません。
各試験の形式は、科目により筆記試験、口述試験、実技試験のいずれかが適用されます。
各試験は在籍年度に各2回、夏と秋に実施されます。
本学修了時には、学生による最終発表試験があります。発表内容は、学生が本人の受講科目から1項目選択し、その授業内容に沿った内容であることが求められます。
【お問い合わせ先】
・館長:Candida Carrino
・メールアドレス:candida.carrino@cultura.gov.it
・受付担当:Giuseppina Medugno
・事務局メールアドレス:as-na.scuolaarchivistica@cultura.gov.it
・事務局TEL:081 5638111
集会・イベント利用

当館は、すぐれた立地条件と広い敷地、建築的造形を生かし、ナポリの歴史的中心地における、文化のハブとしての役割を果たしています。この特徴を生かし、当館では一般の来館者および企業・団体に対して、館内施設のイベント等への利用機会を提供しています。

収容可能人数は施設の規模・タイプに応じて異なり、20名から最大120名まで収容することができます。歩廊をはじめとする館内の各施設は、各種講演会、集会、会議場や記者会見などの用途はもちろん、映画観賞会や写真撮影会の場としてもご活用いただけます。

施設利用を希望する方は、事業者団体の種別を問わず当館に申し出ることができます。ただし、使用可能な施設の種類や条件は、当館の活動状況によって制限される可能性があります。

本件に関するご質問は、”as-na@cultura.gov.it”までご連絡ください。

インターンシップ

国立ナポリ文書館では、教育普及活動の一環として、長年にわたってインターンシップの受け入れを行っています。
当館のインターンシップは、文書館業務に求められる理論・実践を深めることを目的とし、当館担当者による指導の下、実習生は業務を通じて文書館の専門的な機能や役割について理解を深めることができます。

大学等との協定に基づく「単位認定型インターンシップ」の実施期間は、一般的に3ヶ月〜6ヶ月の間で定められます。なお、教育機関や学生からの希望や状況に応じて、実施期間を更新することも可能です。
当館のインターンシップに参加するにあたっては、実習生の所属元と当館との協定が必要です
インターンシップの活動記録は、証明書として発行することができます。証明書の発行にあたっては、実習生と指導担当者両者の署名が必要となります。

一方、ボランティア活動は、参加希望届および文化省内アーカイブズ総局による認可の下に実施されます。
当館ボランティアに参加するには、以下の要件のいずれかを満たす必要があります。
– 学士過程あるいは修士課程を卒業した者
– 国立古文書学校において認定試験に合格した者、あるいは同教育機関の初年度に在籍している者.
※ボランティア参加希望者は、任意のボランティア保険に加入する必要があります。